ヒロセ電機のLBeS (Large Barkhausen effect Sensor/大バルクハウゼン効果素子の略) は、
極性が急激に反転する際に発生するパルスを、電力および信号として利用する磁気センサです。
ヒロセ電機は、このセンサの核となるセンサコアを素材開発から一貫して製造しており、
このコアにコイルを巻いたセンサをLBeSと称しています。
このLBeSは、機器の動作カウントや動作記録などに活用できます。

その回転が、自ら信号を生む。
電源の制約から、ものづくりを解き放つ。
LBeSの原理:「大バルクハウゼン効果」による安定したパルス発生
LBeSは、“大バルクハウゼン効果(Large Barkhausen Effect)”を応用した無電源磁気センサです。磁界の変化に応じてセンサコア内部の極性が瞬時に反転し、その挙動をパルス信号として取り出します。電池や外部電源を必要とせず、極めて安定した信号発生とエナジーハーベストを同時に実現します。
回転カウンタの構成:3個のLBeS+4極磁石+ASIC+不揮発性メモリ(FeRAM)
回転カウンタは3つのLBeSセンサを三角形に配置し、その同心円上に4極磁石を設置。磁石が回転するたびに各LBeSでパルス信号が生成され、1回転あたり最大12点の検出が可能です。高度な専用ASIC(特定用途向け集積回路)がパルス信号を正確にカウント・処理し、さらに不揮発性メモリ(FeRAM)がデータを長期間保持します。
センサ事業強化への想い、自社一貫体制のこだわり
ヒロセ電機は、材料選定からセンサコアの設計・製造、専用ASIC開発、モジュール化に至るまですべて自社で一貫して手がけています。創業以来培ってきたコネクタ技術と“ものづくり力”を核に、お客様の現場課題に本質的に応える製品づくりを追求してきました。LBeSシリーズも、汎用部材の枠にとらわれず、必要な性能をゼロから創出することにこだわり抜いています。今後もセンサ事業強化・新たな価値創出に力を注ぎ、世界のものづくり現場を支えるパートナーであり続けることを目指します。
電源不要で常識を覆す。LBeSの仕組みを動画でチェック
電源配線や電池交換は一切不要!
大バルクハウゼン効果(LBeS)を応用した磁気センサカウンタの動作原理と、不揮発性メモリ(FeRAM)で無電源でのデータ保存を可能にした独自カウンタの仕組みを分かりやすくご紹介します。
電源の制約をゼロへ。
メンテナンスフリーを実現するLBeSの活用シーン
LBeSシリーズは、外部電源やバッテリーが不要なため、省メンテナンス・省コストを実現。
配線工事や定期的な電池交換が不要となり、スマート工場や自動化ラインの信頼性を大きく向上させます。
サーボモータ
<課題>
装置再起動時の位置ズレに起因する誤動作および安全リスクの存在。従来の電池式エンコーダ運用における、メンテナンス工数や配線施工の負担。
<解決策>
無電源での回転数保持と長期 (10年) データ保存により、再起動時の即時位置復元を実現。後付け容易なモジュール構造で、工場のスマート化を迅速に具現化。
ロボットアーム
<課題>
電池切れによるデータ消失と再調整工数の発生。および、長期保管・海外輸送時の無電源下におけるトレーサビリティの欠如。
<解決策>
自己発電による無電源カウント維持で保守コストを削減。長期データ保持により、保管後も即稼働が可能。これらにより、生産現場の省人化・無人化を強力に推進。